B.A.T//最新入荷情報 BLUE BRaQUE 2006年11月29日現在

〜BLUE BRAQUE Exclusive JACKET〜

今シーズンのブラックは別注てんこ盛りです。しかも松下氏の真骨頂とも言える貴重なデッドストック生地を使い仕様まで指定しての別注ですのでお見逃し無く。

何から説明しようか迷いましたがまずは形から。今シーズンのBLUE BRAQUEの新型ジャケットです。まず今期のスーツのジャケットと同じく後着丈は短めで前着丈は普通丈にしてあり普通丈のジャケットをスッキリ仕上げています。そして胸のポケットはパッチポケットですがサイドの左右のポケットをかなり角度を付けたスラントポケットにしてあり今までにない表情をしています。そしてこのジャケットもドロップ寸を若干少なくして細い身幅が故に着ることの出来なかった人にも対応できるようになっています。でボタンですが、ボタンの位置にボタンのような刺繍を入れてボタンホールは見えないようにして比翼仕立てにしてあります。袖口も同じ仕様で統一してあり良い意味での裏切りです。

この仕様はネイビーの生地でブレザーとして着てもらう提案用に金糸で施されていた物ですが、今回使用した生地に合わせて刺繍してもらいました。他のショップでこの仕様のジャケットは今期無いのでより美味しいです。と、ディテールの説明はこの辺にして生地の説明を。

生地は40'Sのデッドストック生地で、総ダイヤ柄のジャガード織りの上にブルーのウインドウペン、さらにブラウン系のグラデーションでオーバーウインドウを乗せたとんでもなく凝った生地です。今ではスーパー100'Sと言われる100番手以上の細い糸を使った生地も今では普通になってしまい、それ以上細くして生地を織っても繊細すぎて日常着回すのに不向きだしもう糸の細さ=上質というのを売りには出来なくなっています。逆にウール繊維をそこまで細くする紡績技術が無かった時代に織られた生地であるが故に細さに頼らず当時の技法の限界に挑戦するかのような生地は、現在では織られることがまず無い織ったらいくらするんだかという貴重な物です。きっと西陣とか日本の着物用の生地は何重にも柄を重ねた物を今でも織っているのかも知れませんが、何分にも着物という仕立てにそれほど技法の入らない物なのにそんな生地で作った日には軽く数十万は掛かるでしょうからそれ考えたらデッドストックとはいえこんな値段で良く出た物です。丁度展示会に行った日にタイミング良く見本が届いて一番先に見ることが出来、ジャケットで6着分しかない生地だったので即決で押さえてしまいました。そんな生地を使って新型のジャケットを凝った仕様で別注するなんて一寸やり過ぎかも・・・と思ってしまう程でしたが、素晴らしい出来上がりでお勧めです。生地と仕様で少々ジャケットとしては値が張りますが、それでも3倍の価値はゆうにあると思いますね。二度と手に入らない物ですので、ジャケットを考えている方は一度袖を通しておくべきです。

BLUE BRAQUE FAKE BUTTON SLANT POCKET JACKET (税込) 81,900

MAISON BRAQUE定番の3パッチポケットのジャケットです。でも今回はジーンズの上に着てはまる格好良さの中に可愛さもあるジャケットと言うのをテーマに生地を乗せ換え付属を変えて別注してみました。更に定番のジャケットの型を使うことにより、今までのBRAQUEのジャケットの中で最安値となる¥58,000(税抜き)を実現。いや〜、無理聞いてもらって松下さんには本当に感謝感謝です。今回BLUE BRaQUEでは最新型に希少性の高い最高級の素材を乗せディテールで遊びつつも渋いジャケットを作ったので、それとは対照的にMAISON BRAQUEの方では買い易くてそして気軽に合わせられ、普段着でガシガシ着てもらえるジャケットにしてみたかったのです。

違った切り口でBLUEとMAISONの違いをはっきり見せてBRaQUEというブランドの懐の広さを店頭で味わって貰えるようにと思ったので。元々はレディスのスカート用に用意されていた生地だったんですが、ボタンをレザーのクルミボタンに変えることでカントリーな味を出しつつ綺麗なシルエットと相まって楽しく仕上がったと思います。こんな値段で出せるのは今回限りかも知れないので一着手にして着心地を楽しんでみてはいかがでしょう。

MAISON BRAQUE SOFT TWEED BASIC 3PATCH POCKET JACKET (税込) 60,900

このページを閉じる