2008年3月14日現在
〜 lalu 08'SS ITEM vol.2 〜

vol.1で紹介したブルゾンやコートの評判が大変よろしいlalu。マーチャンダイジングを重視するあまり、何処の服を見てもなんだか似たような物ばかりになりがちな中、きちんと独自のコンセプトを貫いているところにその素晴らしさはあるのでしょう。今回紹介するパンツはlaluのデザインコンセプトを表しているという点である意味究極の一本です。

laluをチェックしている方にはきっと定番展開しているジーンズの事を知っている方が多いはず(B.A.Tでは取り扱っていませんが)。半身がレイヤー風に2着重ねたようになっている物なのですが、それの発展版というか完成型というか、このパンツは3種類のパンツを1本に纏めた様になっているのです。こういう事を書くと、laluの坂井氏に嫌がられるかも知れませんが、わたくし個人としてはジーンズはデニムそのものを追求している方が好きなのです。

どう言うことかというと、ヴィンテージレプリカにしても何にしてもデニムのクオリティという物を追求しているところが好きと言うことです。デニムの質感、それを出すための織りであるとか染めであるとか、はたまた糸の成型であるとかそういうところからこだわった素材を使い、多少のシルエットの違いこそあれ使い込むことで出る味という物を重視してセレクトしております。発想の違うところからジーンズを作っているという点ではセレブジーンズ(弊社取扱いではセルフォンティーヌやアーネストソウン)がありますが、それだって履いたときの美しいシルエットと加工の味の出重視ではあるものの、ある一定のデニムのクオリティがないところは取り扱うことはありません。そういう観点から見ると、laluのレイヤー風ジーンズは発想は面白いけれど、そのデザインを実現するためにオンスの軽いデニムを使用せざるをえず(本気のデニムだとレイヤー部分で重なると縫えませんので)、B.A.T的には取り扱わないできました。
 ところがこれ。この3イン1パンツは全くの別物。デザインコンセプトは同じながら、デザインの違う3つのパンツを1つに纏め、それでいて3種類のディテールそれぞれがきちんと独立して存在しているのです。スラックスにカーゴポケットを付けたスラックスとカーゴパンツのアイノコ的なものはその辺中にあるのですが、このパンツは1つ1つのディテールそれぞれがそれぞれに成立していて、それでいて3つ合わさった1つのパンツとしてもきちんと成立している。しかも、“フェイクレイヤー”・“アシンメトリー”と言ったlaluのデザインコンセプトがしっかりと反映されているのです。生地の表情も素晴らしいし、シルエットも発注付きそうな細身な物に敢えてせずにストレートで、何より今回気に入ったのはディテールと素材とコンセプトに矛盾がないこと。カーゴパンツですからデニムのようなヘヴィな生地を使わず、それ故にレイヤー部分で生地が重なっても縫うことに問題が起きませんし、着用時にも違和感がありません。アイテムとネタと素材がミックスアップして究極の1本になったこのパンツ。laluファンの方も見て気になった方も手に入れておいた方が良いです、間違いありません。

lalu Merange Cotton 3 in 1 PANT (税込)29,400

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