2007年6月15日現在

〜m's braque 07'SS ITEM vol.1〜

いや〜、今更ですか?春夏新作紹介一回目・・・と思っている方も多いでしょう。とは言え、今回は夏をいかに大人なスタイルで過ごすかを念頭に置いていたので、大人は夏も長袖!と言うことでサマーウールやアイリッシュリネンの長袖をこの時期に提案してみようとじっと我慢しておりました。

1940'sのデッドストック生地を使ったスーツです。今回は06'AWの新型ジャケットと07'SSの新型パンツを組み合わせてスーツにしています。B.A.Tの別注スーツのコンセプトはなんと言ってもまず普通のスーツではないこと。ジャケットならジャケットとして単体で使用して明らかに他とは違うブラックらしいディテールやパターン的な特徴がある物をセレクトし、それをまた単体で使用して十分に格好いいパンツと合わせて、セットアップで使えばスーツだけれど、単体単体でバラバラに使っても価値がある、そんなスーツの提案です。

勿論だからといってジャケットパンツどちらもデザイナーブランド物の様に、ドレスコードを無視していたり仕事に使えないと言う物ではなく、例えば今回の場合、ジャケットは胸のポケットがパッチポケットでサイドポケットはフラップというディテールの組合せ方でカジュアルにもビジネスでも使用出来るのに他にはない仕様になっています。そして着丈も後ろから見ると短丈に前から見ると普通丈にしてあり、いい加減何でもかんでも短丈じゃないでしょ、という松下氏の提案も主張しています。そしてパンツはヨーロッパのミリタリーチノをモチーフにスラックスパターンで仕上げた物で、生地を変えればそのままチノパンになってしまうディテールなので、スーツの組下にしても違和感はありませんが、単体でサマーウールのパンツとして使う方がより美味しいと思います。しかもこのグレーにピンクの刺し子風ウインドウペンです。この生地が作られた当時は現代よりも紡績技術が発達していなかったので、SUPER100'SやらSUPER120'Sやらという糸を細く繊細に紡績する技術がまだなく、糸の太さは80番手で限界でしたが、その分糸に頼らずテキスタイルとしての織り方や風合い等で勝負する傾向にありました。70年近く経った今では高い生地というのは糸の番手が高く、なめらかで柔らかい分繊細で扱いがデリケートな物になってしまい、日常気持ちよく使用する事を考えるといかがな物か・・と思うことが正直あります。テクノロジーとしての技術ではなく、テクニックとしての技術を駆使して同じ条件の下いかに魅力的な生地を作るかを考えていた時代の最上級ウールを使っているので、すいません、10万円台です。でもこの時代のデッドストック生地でこの値段は有り得ないので、非常に価値があると思います。

m's braque 40's Dead Stock WindowPane Suit(B.A.T Exclusive) (税込) 107,100

同じ形のスーツですが、こちらはこちらで蘊蓄満載。まず生地はジャガード織りで非常に涼しく織られたサマーウール。ワッフルに近いぐらいの凹凸をつけた織りで背裏がないので透かして見ると本当に透けているのが解ります。そしてこのスーツの売りは裏地なんです。裏地は1970'sのもので、当時の流行を忍ばせる凄い柄の物になっています。何より凄いのはこれ、プリントとかじゃなくてジャガード織りなんです。キュプラとは言え、いやキュプラだからこそこんな織りで色も混ぜて織ってしまうのはオートクチュールサロンならではです。機能や風合いはともかくソリッドのネイビーの生地ですので、そのままスーツにしても良いのですがもう一捻り欲しい。そう思っていたらこの裏地凄いでしょ?と松下氏が提案して下さいました。元々書いたとおり非常に涼しいのですが、この季節でしたら前の釦を開けることが多いはず。その時にちらりと見えるこの裏地ですよ!!いや〜〜〜や〜らし〜わぁ〜〜wwこんな裏地つこてるで、この人・的な(何故か関西弁)受け間違いなしです。これが表地も個性が出てしまう色だったらこうはなりません。なんと言ってもこのディテールと生地の織り柄のみの主張な紺のスーツだからこそ裏地が生きてくるのです。ちなみに今までのも、そしてこれからもなんですが、やはり貴重なデッドストック生地を使って松下氏のこだわりを随所にちりばめたスーツを作るとどうしても税込にすると10万円を切れないので、それなら10万円だしても買った人の使用頻度的に価値がある物にしたいと思うんです。スーツとしてだけじゃなくバラで使えるとなるとパンツとジャケットとスーツ3種類買って10万円程度と言うことになるじゃないですか、ちょっと強引ですけど(^_^;)
 そんな訳でこれからもこのスーツを買えばブラックのシャツとカットソーを除く全てが味わえてその上ヘビーローテ、になるスーツを提案していこうと思います。

m's braque 70's Dead Stock Linner Suit(B.A.T Exclusive) (税込) 100,800

名前が長ったらしくなってしまいましたが、まさにそのままの名前通りのシャツです。先織りチェックのガーゼに花柄を総刺繍した生地を使い、通常は襟なら襟、カフスならカフス全てを切り替えるクレリックシャツですが、これはカフスも襟も角の部分を分割して縁の周りだけを切り替えるという縫製屋さん泣かせの技法を試みています。結果はご覧の通りで今までにない楽しい仕上がりです。しかもガーゼ素材の涼しさなので夏でも長袖着るのにはこういう素材が最高です。実際に涼しくそれでいて大人な装いを演出する、便利な一着です。

m's braque Flower Pattern Embroidery Check Gaze Custom Crelic Shirt
(B.A.T Exclusive) (税込) 27,300

同じ形のシャツですが、こちらはなんとデッドストックのアイリッシュリネンを使いました。アイリッシュリネン自体生産数が少なく貴重な生地ですが、夏の素材として普通に使われていた頃にはこんな配色のハウンドトゥースを織っていたんですねぇ。今ではまずお目にかかることのない貴重な物です。それをシャツにしてみましたが、アイリッシュリネン自体は麻なのに非常にしなやかで、それでいて腰のある素材です。もちろん夏素材として使われてきましたが、この色なら秋口にも活躍してくれそうですので使える時期がかなり長い物に仕上がっていると思います。是非着てみて下さい。

m's braque Houndtooth Irish Linen Custom Crelic Shirt(B.A.T Exclusive) (税込) 30,450

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